fc2ブログ

ヴィンテージシューズ、古着、本を紹介するブログです。

プロフィール

もりおくしんのすけ

Author:もりおくしんのすけ
FC2ブログへようこそ!
ヴィンテージグッズ好きアラフィフが、モノと本を紹介するブログです。

1 コメント

●石津謙介『いつもゼロからの出発だった』



前回と同じ始まりで恐縮だが、僕は今は少なくなった、本から趣味にはまり始めるタイプである。
 というのは、ネット情報はあまりにも、断片的なので、歴史的背景が頭に入って来ない。なので、そのバックボーンを知るために本が読みたくなる。
そして、その本が面白ければ、ますますそのモノを手に入れたくなるのだ。
石津謙介カバー


 青柳光則さんのトークショーの記事で、『男子専科』に所属していたという話があった。今回とりあげるのは、『男子専科』『MEN'S CLUB』が流行る前に創始された、VAN(ヴァン)の創始者、石津謙介氏の生涯を自身が語ったものである。



 VANは、1954年に創業し、一時期(1967年)には、年商42億円を記録したファッションブランド。今でも「for the young and the young-at-heart」のコピーで団塊世代くらいのおじさんたちに人気のブランドと思っている人も多いだろう。こういう私も、VANの服は1着も持っていない。じゃあなぜ、知っているかというと、いつもとおなじで、『Free&Easy』で編集長がよく取り上げていたから。
 時代をつくったブランドの商品のデザインが自体が、取り上げられることはあっても会社としてそのブランドが、本として取り上げられることは少ない。それは、デザイナーが社長といて経営しているケースがまれであるからである。そういう意味でVANを扱った本は多いので稀有と言ってよい。
 デザイーナーズブランドとして、デザイナー本人が経営に携わって、(存続しているのは、)じつはまれで、シャネル、アルマーニ、コムデギャルソンくらいであろうか。シャネルは、すでに亡くなっているので、今の株主が誰であるかいまひとつ不明。そして、忘れてならないのが、ラルフローレンなのだが、ラルフ本人が「自分はデザイナーではない」、と言っているので、上記3社とくらべるのはむつかしいかな。

 話が広がってしまったが、今日取り上げるのは、石津謙介『いつもゼロからの出発だった』(PHP研究所、1911)。
 石津さんは、1911年岡山の紙問屋の次男として生まれた。詳細は、本よるとして、ここで、石津さんの創造性の特別さを語る点を3つあげたい。
①戦前の天津の租界で、英国人の洋服専門家と交流し、一流品の極意を学んだ。オブライエン中尉からアイビーリーガーについて知った。
②戦後、アイビーファッションの表面だけなぞるのではなく、バンカラ精神を取り入れた。「流行に左右されることなく、長期にわたって着られる服」である。
③『男子専科』『MEN'S CLUB』(当時は『男の服飾』)などの男性誌に関わり、優れたグラフィックを残した。

VAN広告1
VAN広告3
VAN広告2

石津さんの、デザインの格好良さを伝えるのは、2017年には難しい。ただ、カバーのスクールジャケットとポスターから、格好良い!と思っていただける人もいるだろう。だとしたら、感無量である。

関連記事
スポンサーサイト



コメント

2017/08/09 16:13  編集

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
非公開コメント