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2 コメント

●「半・分解展」2023を見てきました!




こんにちは。やや業務錯綜でばたばたしており、更新できておりません。
ただ、僕の仕事が停滞していても、世の中のクリエーターの方々は確実にお仕事をされており、今回も勉強させていただきました。
先月ですがモデリストの長谷川彰良さんが、主催するヴィンテージラバー大注目の展示会「半・分解展」(2023)を今回も観てきました。
これまでに3回展示は行われてまして、過去記事を参照していただければと思います。
すでに閉会しており、今は大阪で開催されておる模様。大阪の服好きの方、オススメです。

「半分解展」に行ってきました!2016
「半・分解展」vol.2を見てきました! 2018
「半・分解展」2021を見てきました!

今回のテーマは、「ドレスの解剖学」。実際に、長谷川さんがドレスを分解するところも拝見しましたが、19世紀のドレスは、ハンドメイドの極地のような精密な作りで、圧倒されます。これが高い階層が持っていたからなのか、それとも、服自体が希少品なのでこだわった作りをしているのかは不明……。ただ、僕がこだわっている「服の機能・構造」がどういうふうに今の服と異なるのかについて、ビジュアル的に体感したというところでしょうか。ブログではうまく言語化できず、抽象的な表現ですみません……。

半分解展といいながら、今回はあまり解体されたものをちゃんとみれてません。
そして、この展示は内容が濃すぎて解説をするのはちょっと難しいんですね。このブログで誤った情報を流すのが怖いという事情です(^_^)。解説は、展示会場でアクセスできるネット上にてくわしく読めます。
ですので、今回はざっくりと画像メインで、紹介していきます。



 ①1860s 生産国 アメリカ 名称 クリノリンドレス

①1860s 生産国 アメリカ 名称 クリノリンドレス5312

① 1860s 生産国アメリカ クリノリンドレス
今回の展示のメインテーマが、「ドレスの解剖学」ですので、ドレスから紹介します。クリノリンは1860年代に流行した巨大スカートのデザイン。時代は、ヴィクトリア時代でイギリスがもっとも華やかだった時代ですね。
この胸に横ラインの意匠は、騎馬隊の軍服に由来するとされます。


②1860s 生産国 アメリカ 名称 クリノリンドレス IMG_5268

② 1860s 生産国アメリカ クリノリンドレス
この時代に緑色に染色するのは、技術的に難しく、ヒ素由来の毒性が強い染料だったそうです。


③1870s 生産国 アメリカ 名称 クリノレットドレス IMG_5265

③1870s 生産国 アメリカ 名称 クリノレットドレス IMG_5266

③クリノレットIMG_5310

③クリノレットIMG_5309

③ クリノレットドレス 1870年代には、女性が自由に行動できるドレスが考案されます。スカートのシルエットは、クリノリンよりは控えめで、バッスル よりは主張があり、まさに両者の橋渡しとなったデザインをし ています。
今回、半分解展ですので、ちょうど長谷川さんが分解しているのが、上になります。



④1880s 生産国 アメリカ 名称 バッスルドレス(ヴィジット_ボディス_スカート_エプロ ン)

④ 1880s 生産国アメリカ バッスルドレス
次ぎの1880年代に流行るのが、お尻が突き出たスタイルのバッスル。よく鹿鳴館の舞踏会などでも用いられていた印象がありますね。クリノリン→クリノレット→バッスルというふうに移っていきます。


⑤1880-90s 生産国 アメリカ 名称 バッスルドレス(ボディス_スカート) 5295

⑤ 1880-90s 生産国アメリカ バッスルドレス
このバッスルは、合計7本のボーン(補正資材)が用いられています。ボーンは鯨の骨に由来しており、コルセットをそのままジャケットにしたようなジャケットとスカートからなっています。


⑥1900s 生産国 アメリカ 名称 サイクリングスカート IMG_5287

⑥1900s 生産国 アメリカ 名称 サイクリングスカート IMG_5288

⑥ 1900s 生産国アメリカ サイクリングスカート
前回の展示でとても印象的だったのが、サイドサドル乗馬スカートとライディングハビットだったのですが、今回も面白いのがありました。サイクリング用のスカートです。こんなに広がらなきゃならないものなのかな…とも思います。

ここまで、女性のドレスを紹介しましたが、ここからはメンズを。


⑦1830s 生産国 フランス 名称 ライディングスーツ、ウエストコート、ブリーチズ IMG_5233

⑦1830s 生産国 フランス 名称 ライディングスーツ、ウエストコート、ブリーチズ IMG_5235

⑦1830s 生産国 フランス 名称 ライディングスーツ、ウエストコート、ブリーチズ IMG_5237

⑦ 1830s 生産国フランス ライディングスーツ、ウエストコート、ブリーチズ
長谷川さんに直接、「作りが面白いものありますか?」と聞いて紹介していただいたのがうえ。
パンツは、バックスキンなのですが、分厚い革に細かく縫われています。まだミシンが無い時代にこれだけ細かいピッチでどうやって縫ったのか。恐るべしヴィンテージの世界。


⑧1903スクールジャケットIMG_5172

⑧IMG_5175

⑧IMG_5176

⑧ 1903年スクールジャケット
胸ポケットに1903年(卒業?)とあります。


⑨1907年 生産国 日本 名称 フロックコート、ウエストコート、トラウザーズ IMG_5164

⑨1907年 生産国 日本 名称 フロックコート、ウエストコート、トラウザーズ IMG_5167

⑨ 1907年 生産国日本、フロックコート、ウエストコート、トラウザーズ
この三つ揃いは、長谷川さんの活動を知った方から寄贈されたものとのこと。年代がわかるのが凄い。


⑩ブーツIMG_5299

⑩ブーツIMG_5303

⑩ブーツIMG_5306

⑩ブーツIMG_5307

⑩ブーツIMG_5301

⑩ブーツIMG_5302

⑩ ブーツ2点。
ボタンブーツは、ワタシ観測によると1920年代以前に流行ったスタイル。
ブーツにボタンスタイルのカバーがかけられたものもあります。かなりカッコイイですね。


実は、このほか40点以上も展示されていたのですが、情報が処理できないので、本ブログで紹介するのはここまで。
いつも、思うこと。戦前の服は、素材・デザインともに実用と装飾を兼ねた素晴らしいもので、今回も感動しました。また、英文資料を丹念に分析された長谷川さんの解説はとても素晴らしいです。
また、5回目があったら見に行きたい! そう思わせてくれる展示でした。
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コメント

カッタウェイ 2023/11/19 11:28  編集 URL

深化・発展し続けてますね。

「半・分解展」、アンティークのドレスを解剖するとは、本当にどんどん進化・発展していきますね。紳士服とは全く違った奥深さがありそうです。

緑の染色が難しかった時代、ヒ素で健康被害が生じたとのこと、本で読んだことがあります。現物がみられるのは凄いことですね。当時のことを思うと少し怖い気もしますが・・。

ボタンアップブーツも素晴らしいです。イミテーションブローグなのか、スッキリしたシェイプで恰好いいです。どんな足形の方がこの靴を注文したのだろう、と考えるのも楽しいですね。

ポインテッド系のデザインに、実際の足形がどう納まったのか、少し気になります。履き心地もばっちりだったのか、見栄え重視で足には優しくなかったのか・・どっちなのでしょう。
しんのすけ 2023/11/19 19:02  編集 URL

謎多いんですよね


  カッタウェイさん

コメントありがとうございます。
このブーツ2点、とてもスタイリッシュなのですが、形状細すぎないか…ですよね。
戦前靴の繊細さには、驚かされることおおいんですが、なんか、デザインにしては不自然なんですよね。

カッタウェイさん、詳しいからわかると思いますが、伝統ある国、フランスとかイギリスの国旗って赤、青、黄が多いですよね。これ、染色技術と関係あるみたいです。

あとは、レディース服にミリタリーとかニットなど戦争やスポーツで使われたデザインがだんだん用いられて、発達していくことがわかってきました。シャネルがブラックのニットドレスを用いたり。いやいや、まだまだ勉強になりますね…。ほんと、奥深いなあこの世界。
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