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●1940Sサービスシューズとオールデン・モディファイドラストを比較



こんにちは。
暑くなってきましたね。我が家はこらえきれず、本日からクーラーを導入。こりゃ今年も厳しい夏になりそう(^^ゞ。 はっきり言いますと、積極的に革靴を履こうという気分ではない。この時期は、どうしてもローファー多用したくなりますね。

さて! 今週は、新しく購入した1940Sサービスシューズとオールデンのモディファイドラストについて調べていきます。手元になるモディファイドラストは、コチラ。

■IMG_1975

以前、デッドストックで購入したEEZEE’S別注のオールデンAldenプレーントゥ。EEZEE'Sはニューヨークのクイーンズにあった整形靴店。1980年代頃まであった模様。
ばりばりの矯正靴なので、クレープソールなのが、比較に難ありなのですが、みていきましょう(^_^)。


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上から見ますと、ボリュームのあるトゥからフロント部分と、ウエストのくびれ具合はかなり似ています。


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先に内部を見ていきますと、パーツの構成はほぼ同じ。サービスシューズのフロント部分は布クロスですが、EEZEE’Sはピッグスキンと思われます。


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サービスシューズのレースステイ裏。ここにも、検印があります。かなりのこだわりディテールですね。


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次に1足ずつ左右に置いてみましょう。だんだん、細かい違いがわかってきます。
実は、若干サービスシューズのほうが、ラスト全体が内振りに成形されています。


IMG_3802■

次は右だけ1足ずつ。このアングルだと違いがわかりやすい。


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次にソールを見てみます。下からみますと、サービスシューズはウエストの脇からアッパー部分がかなりはみ出て見えますよね(赤く囲んだ部分)。


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次に後ろから。ヒール部分の立ち上がりが、サービスシューズが内側に振れているのに対し、EEZEE’Sは、直角どころか若干外振りになっています。
EEZEE’Sは、数回履きのミント状態ですので、ソールが削れているのではない。モディファイドラストもかなり複雑な成形になっているのがわかります。コレ改めて発見しました。


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前から。右靴だけで比較しますと、サービスシューズがレースステイ部分が内側に振られているのがわかります。


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横から。ウエストからの立ち上がりを比較しますと、サービスシューズは内側にふられてます。これに対し、EEZEE’Sは、垂直ぎみに立ち上がっています。

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ウエスト部分。サービスシューズのアッパーが内振りなのに対し、EEZEE’Sは垂直ぎみ。
おそらくなのですが、えぐれたウエストに対しアッパーが垂直にそそり立つことによって、土踏まずに密着し「下から突き上げられるような独特な履き心地」がモディファイドラストに生まれる。
これに対し、サービスシューズはフロント部分のボディ全体が内振りに作られてますので、土踏まずではなく、足のフロントの内側で固定される感覚があるのだと思います。

先週も書きましたが、多くのオールデン関連HPでは、「モディファイドラストは、第二次大戦期のサービスシューズをもとに改良(modified)されたのだ」とあります。ただ、サービスシューズは決して、ウエスト部分で固定する成形のされ方はしていないように思います。

話は、「●オールデンとオールド・コロニーの歴史」の記事に戻りますが、ArchTokyo店長さんの言葉、「オールデンは、オールドコロニー社からモディファイドラスト2(ツー)を購入した」という言葉には、説得力があるなと思いました。


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うーん、確かに上の2つのペアの見た目は似ていますが、ディテールは異なる。
モディファイドラストは、上からの画像のように、単純にバナナ方ではなく、ウエスト部分は内側にひねられているにもかかわらず、ヒール部分は外側にふられるという、うねるような曲線を描くんですよね。

IMG_3807■


最後に、オールデン Alden 972、アバディーンラストも入れて記念撮影。
アバディーンは、1948年に個人発注されたかなりのバナナ型ラストなのですが、もしかしたらこちらのほうが、サービスシューズに近いかもしれません。

以上、サービスシューズのマンソンラストと、モディファイドラストを比較しましたが、「似てはいるが、足の固定のされ方」は、おそらく異なる考え方で設計されていると感じました。
一部のオールデンマニアでは、モディファイドラストを賞賛する声も大きいなか、他のブランドで類似モデルが出てこないですよね。
不思議だなあと思っていたのですが、今回理由が少し理解できたような気がします。かなり、複雑な設計がされていて、まねすると失敗するリスクが高いのでしょう。

今回の記事はここまで。うーん、奥深いラスト成形の世界にふれた気がします。ホント、素人では理解出来ないですね……。
機会があれば、この続きを書いてみたいなあと思います。

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