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●U.S.Nサービスシューズ 1940S を購入



こんにちは。
先日は、●オールデンとオールド・コロニーの歴史で、「オールデンのモディファイドラストがどのように、出来上がったきたか」、新聞や広告資料を使っておってみました。
結論は、もちろん決定的な証拠はありませんでしたが、「戦前から高い製造技術をもっていたオールデンは、オールドコロニー社のもとで恐慌から戦時を乗り越えた。モディファイドラストも、オールドコロニー下での経験をもとに、ラストを購入して作り出したのではないかなあ」というようなものでした。

オールデンマニアなら、ご存じの方多いと思いますが、多くの関連HPでは、「モディファイドラストは、第二次大戦期のサービスシューズをもとに改良(modified)されたのだ」とされています。
そこで、「じゃあ、1940年代のサービスシューズをもう一度調べてみようじゃないか」というのが、今回の記事です。


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たまたまなのですが、ヤフオクで、アメリカ海軍のサービスシューズ(礼装用の靴)を安めでゲットできましたので、紹介します。19000円ほどなので、恐らく相場の半額程度ではないかと。無風で購入できたのは、謎なのですが(^_^)。


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上から。セラーさんの情報では、デッドストックで購入したものを数回履きしたとのこと。
もっちりした革の触感は、さすがの1940年代。


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横から。クラックはほとんどなかったのですが、お手入れの段階では、ぐいぐいクリームを吸いました。若干乾燥していたようです。


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後ろから。T字型のバックステイが特徴的。



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ソールには、ハーフラバーが貼られています。この形状に思ったのは、「ウエストのくびれ具合はモディファイドラストに近い」。


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クローズアップには、検品した人物の名前が「E.P.HARRISON」と入っています。独特のディテールですね。トップヒールはグッドイヤー。ほとんど履かれていないと思います。


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インソックには、「INTERNATIONAL SHOE CORP」「NXSX65945」とあります。のちにフローシャイムを買収する会社の製造ですね。NXSX○○はコントラクトナンバーで、この数字から1944年の6月~7月製造の模様。サイズは10F。


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さっそくですが、足入れして近所を歩いてみました。足にストレスがほとんどありません。革もやわらかく、しっくりとフィットしています。
そうすると、あることに気がつきます。


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「ウエスト部分で固定するモディファイドラストよりも、フロント部分でがちっとフィットする」。バナナ型にラスト自体が曲がっているというよりも、フロント部分全体が内側に振られているラストなんじゃないかなあと思いました。


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そこで、戦前靴でそういう事例がないかなあと思って気がついたのが、上のV-Cleatさんの「Florsheim1938カタログ」。THE BROMFIELDというモデルなのですが「Flarewedge」というラスト。


florsheim1938-900-36.jpg

上のクローズアップを見ていただくとわかるんですが、足のフロント部分がゆったりと包まれるようなラストのようです。結果的に足全体が内側にずれて履けるラストです。



一般的に1940年代のサービスシューズは、マンソンラストとかネイビーラストなどと呼ばれ、「フロント部分をゆったりとふくらませて、戦時の大量生産品でありながら万人にフィットするラスト」であるとされています。


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実は、僕は1940年代のアメリカ海軍のサービスブーツを持っておりまして、もう一度引っ張り出してきました。以前、原宿のベルベルジンさんでデッドストックで購入したもの。上からみますと、フォルムは短靴と同じですね。


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2つならべてみます。サービスシューズはウィズが10F。サービスブーツが11Cですので、ブーツのほうが細めですが、フォルムは近い。というか、恐らく同じ。


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ソールの形状。サービスブーツは、室外向けですので印象は異なりますが、形状は近いと思います。

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ウエストのくびれ具合。かなり近いと思います。


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左右一足ずつにして撮影しました。両方ともレースステイ部分が若干内振りに作られているのがわかります。
いつも驚かされるんですが、ずいぶん複雑な構造をしている。戦時の物資不足のなか、米軍は靴の製造には、とてつもない労力をかけていたんですよね。マンソン博士が第一次世界大戦時(1910年代)に開発したマンソンラストが、どれくらいこの40年代サービスシューズに活かされているかはわかりませんが、やはり戦前靴のポテンシャルはすごいですね。

上の記述はあくまでも私見ですが、みなさんどう思われましたでしょうか?
次回は、手元のオールデンのモディファイドラストと比べてみたいと思います。
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