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3 コメント

●ファースト・ケンムーアを探して--------その3 looking for florsheim imperial kenmoor



こんにちは。
引き続き、ケンムーアKenmoorの源流にせまっていきたいと思います。
先週の1948年のファーストケンムーアに引き続き、今回も、有料検索エンジンからわかった広告を元に調べていきます。偶然ですけどね(^_^)。

今回探っていくのは、ケンムーアのなかでもキング・オブ・ケンムーア(今作りました(笑))、long-wingロングウィング(93602)です。1953年にViking広告があることは、Tomojinさんのブログから紹介しました。


■①1953SnapCrab_NoName_2021-2-15_20-42-2_No-00
■①1953SnapCrab_NoName_2021-2-15_20-42-24_No-00

① 1953年。今回最初にヒットしたのは、バイキングではなく、Kentというモデル(『Courier Journal』1953.12.18)。説明を簡単に訳します。「ブラックは色合いのエース。1890年代のボタンブーツ以来、輪郭・革・色------靴のスタイルは長い道のりを歩んできました。フローシャイムは、メジャーな流行でつねにパイオニアでした。靴のスタイルの抜本的な変化を別とすれば、フローシャイムのデザイナーには優れたスタイルのたくさんのポイントがありました。現在のブラックへの変化-----フローシャイムは単なる変化には満足しません。スマートなディテイルのロングウィング、ブラックシューズは、とくにふっくらとしたカーフスキンを選びました。そして、ラストは正しく、正確なプロポーションがマストです。(以下略)アメリカでもっともスマートなシューズライン。」
この、ウィングがヒールまで伸びたデザインが、フローシャイムオリジナルかは、ちょっとわかりません(デザインソースは別にあるのでしょう。)。ただ、この黒いロングウィングが画期的なものであることは、文章からわかります。


■②1953SnapCrab_NoName_2021-2-15_20-38-30_No-00

② 1953年(『Daily News』NY)。これも、上と同じで同じ日に掲載。いくつも1953年でヒットしました。


■③1954SnapCrab_NoName_2021-2-15_21-11-7_No-00

③ 1954年。TOWERTOWNはモデル名でしょうか。ナイロンメッシュのロングウィング。なかなか見ないですね。


■④1955SnapCrab_NoName_2021-2-15_21-14-42_No-00
■④1955SnapCrab_NoName_2021-2-15_21-15-4_No-00

④ 1955年。LOTOPという名前が見えます。「63回目のイースター(復活祭)のために。フローシャイムは、靴の分野におけるいくつもの主な変化のなかでここ数年、パイオニアでありつづけました。今日の革命的なLOTOPは、一晩で変わっていく国民の靴への嗜好において、低く軽い特色があります。(*どんどん好みのスタイルが変わっていくということでしょうか…)LOTOPは、レースの仕方からラストシルクや鹿、ベンチレイテッド、ナイロンメッシュなど、新しいスタイルが加わりました。」
上から、ノルウェージャン、プレーントゥ、ロングウィング、ウェルウィングwellwingとあります。画像がつぶれてよく見えませんね。


■⑤1955SnapCrab_NoName_2021-2-15_21-18-48_No-00

⑤ 1955年。同じくLOTOP。


■⑥1955SnapCrab_NoName_2021-2-15_21-20-23_No-00
■⑥1955SnapCrab_NoName_2021-2-15_21-20-45_No-00
■⑥1955SnapCrab_NoName_2021-2-15_21-20-52_No-00

⑥ 1955年。当時流行のスリップオンが勢揃い。一番下(右から2番目)がロングウィング。


■⑦1957SnapCrab_NoName_2021-2-15_21-26-54_No-00
■⑦1957SnapCrab_NoName_2021-2-15_21-27-12_No-00

⑦ 1957年のラインナップ。下から2番目がロングウィング。


■⑧1957バイキングSnapCrab_NoName_2021-2-15_21-30-21_No-00
■⑧1957バイキングSnapCrab_NoName_2021-2-15_21-30-35_No-00

⑧ 1957年のロングウィングはViking。ウォルナッツカーフは、スムースレザーですね。


■⑨1958SnapCrab_NoName_2021-2-15_20-46-41_No-00

⑨ 1958年。モデル名は不明。カシミアカーフは少し、シボ感のあるやわらかい質感。
ビジネスシーン以外にも合う、アーガイルソックスにグレーのざっくりとした生地のパンツ。


■⑩1959バイキングSnapCrab_NoName_2021-2-16_6-44-41_No-00
■⑩1959バイキングSnapCrab_NoName_2021-2-16_6-44-11_No-00

⑩ 1959年。(『Chicago Tribune』)。インペリアル・バイキング。インペリアルは、1950年代中頃から出てくるハイグレードライン。フローシャイムのフラッグシップモデルは、1959年ではVikingです。


■⑪1959バイキングSnapCrab_NoName_2021-2-16_6-45-23_No-00

⑪ 1959年。左側のロングウィングはこの時点ではViking。右側のエプロンフロントはSAXON.


■⑫1960SnapCrab_NoName_2021-2-16_6-30-59_No-00
■⑫1960SnapCrab_NoName_2021-2-16_6-31-22_No-00
■⑫1960SnapCrab_NoName_2021-2-16_6-31-50_No-00

⑫ 1960年2月1日のラインナップ。一番上のロングウィングはインペリアル。二番目のコンビのロングウィングも同じくインペリアル。三番目のUwingはモデル表記なし。四番目のエプロンフロントはLucerne。最先端のスタイルとある。五番目のチロリアンタイプもモデル名なし。もっともポピュラーなサマーシューズとのこと。


■⑬1960ケンムーアSnapCrab_NoName_2021-2-16_6-30-6_No-00
■⑬1960ケンムーアSnapCrab_NoName_2021-2-16_6-30-24_No-00

⑬ 1960年。インペリアル・ケンムーア(『Daily News Post』1960.10.06)。ここでついに、本日初めてのケンムーアがインペルアルラインで登場です。⑩の広告と同じレイアウト。フラッグシップラインのインペリアルは、VikingからKenmoorへの名称変更が1960年に行われたことがわかります。

かなり、前置きが長くなりましたが、60年代に大流行したロングウィングは「インペリアル・ケンムーアImperial Kenmoor」として、1960年に生まれかわったのでした。
⑫の1960年2月段階では、ただインペリアルと表記されています。VikingからKenmoorへの移行期なのかもしれません。

やや推測が入りますが、1948年から1960年のケンムーアの変化は、スコットランドに由来のあるブローグシューズの流れで見るのが良いのかな…と考えています。ランブラーやキャップトゥなどおなじみのスタイルもあります。ですが、フローシャイムのフラッグシップモデルは、Viking→Kenmoorへと続く、ショートウィングやふっくらとしたKenmoorラストで受け継がれていくのです。ブローグシューズがブリティッシュスタイルからアメリカンスタイルへ進化していく過程だとワタシは考えています。
ですので、前回たくさん出てきたUwingもブローグシューズ(スペクテイターもその一種)が変化したものと考えるとうまく整理できるのではないかなとワタシは思うんです。


2016年から続けてきたこのブログのメインテーマ、「ケンムール(ロングウィング)とは何か?」という問いへの結論。それは、「フローシャイムのデザイナーが試行錯誤しながら、アメリカンスタイルのブローグシューズを作り出した過程であったのでは?」というものです。

ビン靴ブログの先輩方に導かれて、深みにはまってきたワタシ。思わぬタイミングで、検索エンジンが新しい資料を連れてきてくれました。
改めて関する資料をひもとくと、結論はこんなかんじでしょうか。今は、そんなふうに考えています。
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コメント

カッタウェイ 2021/02/21 12:49  編集 URL

読み応えたっぷりでした

有料検索エンジン、ものすごい威力ですね。

一気に調査が進展して、推理小説でも読んでいるかのようでした。楽しませていただきました。

通常の検索エンジン、なんだかひと昔前に比べて、ヒットする情報が意外というか、物足りないというか、そういう印象を抱きつつあったので、有料検索エンジンには興味深々です。

一足しかない、自分のフローシャイムも大事にしてあげなければ、と思わせてくれる今回の特集でした。
しんのすけ 2021/02/21 17:27  編集 URL

コメントありがとうございます

カッタウェイさん

お疲れ様です。この、検索エンジン以下なのですが、ヒットしすぎて、逆に使いにくいという…。

https://www.newspapers.com/

ただ、テーマを決めてadvertisement探ししますと、たぶん、いままでにない結果がでるはずです。
有利で、お試し期間もカードナンバーを要求してきますので、たぶんお金は払いたくないですね(笑)。
面白いテーマがあれば、また取り組みたいです。ではでは、失礼します。
カッタウェイ 2021/02/21 23:12  編集 URL

ありがとうございます

検索エンジンのこと、教えていただきありがとうございました。

今後、カード番号を入力してでも検索したいテーマが出てきましたら、チャレンジしてみようと思います。

いつも色々と教えていただき感謝しております。
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