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8 コメント

●Florsheim プレーントゥ 筆記体 ビスポーク? 40S



こんにちは。

Florsheimラヴァーとしては、手に入れておきたかった品です。
今年1月に1910年代のブーツ、8月に1950年代のVikingファミリーのCommanderをゲット(リンクは↓)。なのでなので、その間をつなぐ時代、筆記体と手書き文字というのが、ワタシのなかで次の目標でした。。
●到着。アノマロカリス(似)フローシャイム・ブーツ-(その1)。
●Florsheim Viking S-1316

そんななか、ヤフオクで筆記体ロゴ+手書きを発見!
全体の状態が良くないのは1930~40年代なので、仕方がないとして、ライニング表記が一部だけが見えており、「これは何かある。手を出すには危険!」とかなりの期間ウオッチしておりました。
入手したセラーさんは、かなりの物量を扱っている古着屋さん。お値段は諭吉1枚とちょっと。入札しようかかなり悩んだのですが、なぜかこの日にかぎって、サンデーくじで20%ボーナスも付いたんですよね。思わずポチってしまいましたとさ(笑)。

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30年から40年代、物資不足のせいでしょうか、革は比較的薄め。もっちり感には欠ける。先日入手した、S品番と比べると質が落ちると思います。アッパーは、傷は目立つもののクラックはなし。ただ乾燥が目立つ。ここで、丁寧にグリセリン保湿しようと思ったのですが、後述の失敗につながる……。

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出し縫いは、さすが戦前。丁寧な職人技。傷は革が固いせいか、隠せませんでしたね。

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ステッチも地味ですが、美しい曲線を描いています。ランブラーとまではいきませんが、戦前を思わせる意匠。

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内部は、Gマークのあと「UNION MADE PED-FLEX PROCESS」マルOです。ヨーロピアンブレンドさん他先輩方からの判定により、1940年代でしょうか(リンク貼らせていただきました↓)。
Florsheim のUNION MADE STAMPの件

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ソールは、ヒドゥン。半カラス仕上げだったのでしょうか。


状態が悪いのは、わかっていたのですが、このペア、作られて70年間のどこかの時代でかなり乱暴なリペアがされています。そしてそして、最悪なことにワタクシ、グリセリン保湿にも失敗。かなり傷んだ状態で手元にあるのが現在です。

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上記は、セラーさんの画像。「LLOYD W」とかろうじて読める。上記からわかるのは、ヒール部分のライニングが、銀面を裏側にして補修されている。ただ、筆記体のロゴは比較的綺麗。



ここまでは予想できたのですが、リペアの際に、職人さんが、修理部分を染料で黒く染め直した模様。グリセリン保湿には、充分気をつけていたのですが、液が内部に漏れだし、黒い染料が広がってしまったのでした。がーん。
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インソックにも染料が染みてしまいぶち猫さん状態。ライニングの革も、ある程度予想されたのですが、クリームを含ませた途端、ぼろぼろと崩れ始める始末。
うーん、情けない! 今まで同じ失敗をしていながら、繰り返すとは。(「頭の悪い兎は、巣から出る度に、同じ樹の切り株にぶつかる」と、以前会社の先輩から怒られましたが(笑)、思いっきり、切り株につまずいたようです……)

ただ、「LLOYD W」の後ろはどうなっているのだろう? そんなこんなで、崩壊のリスクを考慮しつつ、ブラックジャックばりに、ワタクシがこの乱暴な革を切除手術する判断したのは、このせい。

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IMG_9577.jpg

そんなこんなで、上が手術後に出現した手書き文字と小窓、下地はブルーですね。「LLOYD W. HD」とあります。全部が見えていないのが、残念なのですが、ロイド・W・HDさんがお名前で、品番なしだとしたら、ビスポークなのかもしれないかなとも思い出しました。先日ヨーロピアンブレンドさんが、紹介されていたのと同じパターンでしょうか。

ビン靴の道は、険しく長く続きますね。
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コメント

ki102otu 2018/11/11 22:54  編集 URL

No title

ぎょえー!
恐ろしいことになってますね。
馬革は寿命が短いというのがよく分かります。
ですが表が弱っているとやってしまいますよね。
多分私もやっていたかと思います。
やはりこういった場合は100均(でなくてもいいですが)の保湿クリームをアッパーに塗りたくるのが正解なんでしょうか。
結局内側も保湿しないといけないので、
何かしら塗る必要はありそうですが。
オイルを塗って水が急激にしみないようにして、
上からデリクリ塗布辺りが無難でしょうか?
中々難しいですね。
しんのすけ 2018/11/11 23:16  編集 URL

いやー、寿命なんですよ

まあ、今思うと、内側は触らなければ良かったんですが、水分をまったく与えないというのも、選択肢にあったか、ないような。いきなり油分を加える…、うーんわかりません(笑)。

結局、この靴のライニングは、寿命なんですよ(笑)。

アッパーは、元気なので、むりくり直せばはけるかもしれませんけど、手書き表記が無くなってまで、履く意味あるのかなあ、という(笑)。

まあ、しばらく考えてみます。
europeanblend 2018/11/12 10:59  編集 URL

No title

ちょうど手持ちに「S-1371」というのがあるんですが、外見上はコレとよく似ています。この手のはプレーンの基本形デザインの一つなので、同モデルかどうかは分かりませんが。私のは通常ロゴなので50sと推定しています。
しんのすけ 2018/11/12 11:56  編集 URL

リペアが良くない…。

ヨーロピアンブレンドさん

コメントありがとうございます。

s-1371ですか。見てみたいですね。Ironさんのカタログには出てきませんが、スタンダードな形ですよね。

リペアが良くないので(もちろんわたしも(笑))、なんとなく謎の多いペアですが、まあ筆記体なので、持っていようと思います。

あとは、1920年代が出てくると良いんですけど。夢ですね。
クロマメ 2018/11/12 21:17  編集 URL

No title

私もライニングを保湿して、ヒビ割れした経験があります。入手時より状態を良くしようとするあまり、かえってヒドくしてしまい、二日ほど悶々とします笑

おそらく、ある程度劣化が進むと、油分を補給しても、ヒビ割れしてしまうように思います。もう、いっそ触らないで飾っておくしかないような。。
しんのすけ 2018/11/13 06:03  編集 URL

たぶん、おっしゃる通りです

クロマメさん

コメントありがとうございます。

このペアに関しては、ライニングの革がポロポロと崩れてくるかんじなので、お手上げでしょうか(笑)。

サイズは、ジャストでアッパーはグリセリンでぴんぴんしてるのが何とも悔しいですが。資料となってしまいたね(笑)。

なかなか、革の見極め難しいですねえ。
なおけんた 2018/11/18 07:34  編集 URL

No title

保湿は難しいですね。
古靴好きにとってはとても価値ある一足だけに、難しい。
古靴のリスクが集約されたような事態になりましたね。
アッパーとライニングの状態の差と質の差。
そこにひどいリペアが施されていたという悪条件。
結局、我々は何を救って何を犠牲にするかという選択をするしかないのかもしれません。でも、全てを救いたいですよね。
しんのすけ 2018/11/18 10:20  編集 URL

難しい判断ですよね

なおけんたさん

お疲れ様です。

靴のケアは、革の状態の見極めがやっぱり一番難しいですよね。

この古着屋さんは、あまり保湿をしていないので、アッパーにとってはグリセリンが一番効果的だったのは、判断ミスではなかったと思います。

ただ、薄い革だとライニングにしみるのですが、それだけの水分で内側の革がぼろぼろになっちゃいましたね。

今もう一度、ゼロから手入れするんでしたら、デリケートクリームとオイルをアッパーだけに施すんでしょうけど…。
こんどからは、ライニングのケアは、捨てるしかないでしょうかねー。

なおけんたさんのケアも、参考にさせていただいてます。
ではでは、失礼します。
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