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●フローシャイム以前のアメリカ靴産業の世界(その1)

今日は、夏休みということで、すこしゆっくり本が読めました。ということで、アメリカ靴産業の歴史をアマゾンでたたいてでてきたのが、この本。英文です!
『コロンブス以後のアメリカ産業の歴史-靴と皮革産業の発展(原題:History of American Industries Since Columbus: The Development of Shoes and Leather-making Industry) 』(ジョージ・A・リッチ 、George A. Rich、2016年2月)は、いわゆるペーパーバックで、コロンブス以後から19世紀後半までのアメリカ靴産業の歴史を描いている。

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すこしは読めるかと思ったが、テクニカルタームが多く、正確に把握するのは靴作りに精通している方でないと難しいだろう。ただ、図版が結構はいっていて、当時の雰囲気が伝わってくるのがうれしい。フローシャイムなどのシューメーカーが1950年代に迎える黄金期の土台はこの時代に作られたのである。

概要を書いていくと非常に退屈なので、まずは大まかな印象から。
①1855年以後、それまで家内制手工業だった、(ようするにハンドメイドですね)、靴産業に機械化と分業化の波がおしよせる。
② 1861年から1865年までの、アメリカ南北戦争で需要が大きく伸びた。やはり、農業や手工業では、それほど丈夫な靴は必要とされない。それに対し、丈夫なブーツは長距離の歩行と長時間の戦闘を可能にさせる。
③アメリカの産業は、大きく成長し、19世紀後半には莫大な売り上げをあげる。約30年間に3倍の製造量となる。
アメリカには、1855年頃の機械化以前、多くの中小の靴ブランドがあったと思われるが、機械化による大量生産化は、大規模工場による分業体制をもたらすことになる。(フローシャイムなどが生まれるのはこのような背景があったのですね)

この本は、大きく2部構成で、前半部は、なめし技術などについて書かれているので、ここでは省略。
ただ1492年以後の、ニューイングランド地方から上陸してきた、イギリスによる入植開始からなめしの技術は伝わっていたとのこと。生活に必要な技術なので当然ですよね。マサチューセッツ州など東海岸から靴産業が起きているのはこのことによるのでしょう。

本書によると、イギリスから本格的な靴製作の技術を学んできたのは、ダグリル(Dagyr)で、1764年には、LYNN SHOE-SHOPで、女性用の靴が販売されていたとのこと。(ただし輸入された材料で作られていた。)ダグリルが亡くなったあと、ショップが増え、漁師、農夫、旅人、などなどが利用した。これにより、イギリスでは、アメリカに靴やブーツを輸出できなくなった。それどころか、リバプールに輸入されるようになり、1788年に10万ペアが輸出されていたが、7年後には30万ペアに増えていき、大きな産業となっていた。
おそらく、イギリスよりも安い値段で製造できたためだろう。

続きは、次回へ。
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