こんにちは。
日本のデニムブランドは、Levi’sの501の復刻に力を入れている場合が多く、去年購入したTCBジーンズさんも凝ったディテールでマニアをうならせています。
ただ、今回岡山県倉敷市のデニムメーカーと出会い、もっと自由に楽しんで良いのでは……と思い始めました。

岡山県倉敷市は、日本デニム発祥の地として知られておりまして、最古のメーカーとされるBIGJOHNなど個性あるジーンズを楽しむことが出来ます。美観地区とよばれる江戸・明治時代の建物が残ったエリアがありまして、有名どころでは大原美術館などで西洋絵画の名品
を楽しめます。このブログは服飾に特化していますので、倉敷デニムストリートという一角をのぞいてみました。

その中のお店で、ちょっと面白いブランドに出会うことが出来ました。
グラフゼロは、2004年に倉敷市児島で誕生したブランド。名前通り、ゼロから作り出していくという意味なのだそう。
上は店内に置いてある色落ち見本なのですが、ちょっと独特だと思いませんか?

そう、通常斜め織りをスタンダードとするジーンズなのですが、左から2番目は杉綾織り(ヘリンボーン)で、その右隣はヒッコリー(紺に白いストライプ織り)とアジのある色落ちをしているではありませんか? もしかしたら、若干くせの強い生地かもしれませんが、
とても新鮮だなあと思いました。

さすがに2万円のデニムは購入できず、ここでゲットしたのは上のボウタイ。紺の濃淡で織られた美しさに一目惚れしてしまいました。オッサンこそ癖の強いアイテムを着るべきという方もいますし、機会があれば着けてみたいなと(^_^)。
というわけで、元々伝統あるデニムメーカーを岡山では見るつもりだったのですが、予定を変更してグラフゼロを追ってみることにしました。

次ぎにおじゃましたのは、岡山から電車で20分ほどにある児島地域のグラフゼロのお店。
同じ倉敷市なのですが海に近いこの倉敷地区には、ジーンズ繊維製造や縫製を行っているファクトリーがあります。
児島ジーンズストリートという有名な観光地から少し離れたところにあるのが、このお店。

この日は見られませんでしたが、敷地内で工場見学も出来るとのこと。





許可を取って、店内を撮影させていただきました。
特徴あるパンツやジャケットが並んでおりまして、物欲スイッチが入ってしまいました。

ここで気になったのはベスト。ジャケット類はいろいろ持っているし、ギリギリ仕事でも着られるかなあと思ったのです。

というわけでワタシがチョイスしたのは上。

「旧式力織機で織られた細かいダイヤ(菱型)が連なる珍しいセルビッチジャガード生地」。

切り返しが独特で、刺し子のような織りも表情が豊か。
岡山を訪れて改めて思ったこと。「やっぱり旅はいってみないとわらかないことが必ずある」。当初の予定からかなり軌道修正しましたが、実際に倉敷におじゃまするとその土地やショップの空気感があって刺激的でした。
たぶん、倉敷のデニムブランドは、復刻ジーンズの次ぎの段階に進もうとしているのでしょう。このグラフゼロは、あまりメディア露出もしていませんでしたので、これからの展開にも注目していきたいと思います。
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