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●「FLORSHEIM STOCK STYLES 」(1930、Florsheim catalog)の世界



こんにちは。
先週、1920年代製と思われるアンクルブーツを紹介しました。

今回は、昨年手に入れた「FLORSHEIM STOCK STYLES 」!(フローシャイム在庫カタログ1930、春夏)をもとに深掘りしていきたいと思います。ebeyではなく、estyで62ドルで流れていました! なかなかのお値段ですが、買っちゃいました……。

■IMG_1495

最初見た感想。大きくて厚いなあ。
そこで、以前入手した1928年カタログのタイトルを見ますと、「あれっ!」と。「STYLE of the TIMES」とあり、タイトルが違う。
さらに、すでに公開されているカタログを調べますと、

1928カタログ「STYLE of the TIMES」(私) 16ページ
1930カタログ「STOCK STYLE」(私) 48ページ
1935カタログ「STYLE of the TIMES」(ライダーブーツriderbootさん所有) 頁数不明16ページ
1938カタログ「STOCK STYLES」(Vcleatさん所有) 72ページ
1941カタログ「STYLE of the TIMES」(Ironさん所有) 16ページ(推定)
1969カタログ「STOCK STYLES」(Vcleatさん所有) 80ページ(推定)
1978カタログ「STOCK STYLES」(Europeanblendさん所有) 64ページ(推定)

のようなんですね。実は、出版物というのは大量に印刷する場合、16ページ単位で刷るんですね。ですので、表紙の厚紙を除いたページ数は、ほぼ間違いなく16の倍数になります。

そこで、私が昨年入手した1930カタログを見ますと、48頁あるんですね。 しかも、1928カタログと比べて約2倍の大きさ。

整理しますと、1928、1935、1941が16ページで、郵送して使用した一般客向け。
1930、1968、1978は、店舗に置かれていたものなのかな?と想像できます。(シーズンごとに送る一般客向けには、基本新作+定番を載せて、在庫全体を把握する必要はないですよね…)

以前、Europeanblendさんから、「フローシャイムのすごいところは、それまで小売店から発注を受けて製造されていた販売方法を、メーカー主導にかえたところなんです」とお聞きしましたが、実はこの1930カタログには、その名残りが見えます。

■IMG_1442

・1頁目。やや長文ですが、意訳しますと、
この冊子に見えますシューズは、あなたの要望に従ってすぐに発送することをお約束します。そして、迅速かつ正確にあなたの会社のフローシャイムシューズのレギュラーストックをシーズンを通して満たすことをお約束します。
加えて、ラジオ放送や広告であなたの地域をカバーし、フローシャイム社の仕事を実質的に増やします。このストックサービスを使用することで、新しいビジネスの機会を作り出していくでしょう。
このストックサービスは、フローシャイムのディーラーが、サイズやスタイルを確認する要望に応え、レギュラーストックを確保する助けになります。

ちょっと、かなり意訳していますが、フローシャイム直営店ではなく、小売店やディーラーさんをこの1930カタログは重視しているのがわかります。

■IMG_1431

そこで、先日ゲットしたアンクルブーツを見てみましょう。

★IMG_1406

「Van-Deventer-Shoe-Co」とあります。ネットで調べただけでは、全貌は不明。
しかし、ebayで、シューホーンが見つかりました。

■$_1


NYのロチェスター

■Vintage-Florsheim-Van-Deventer-Shoe-Co-Advertising-Shoe

オハイオ州トレド

■Vintage-Van-Deventer-The-Florsheim-Shoe-Metal1

これも同じ。このお店は、シューホーンがあるくらいなので、かなり積極的にフローシャイムを売っていたのでしょう。

そしてそして、最後に1930カタログを見ていきましょう。このカタログは、まだ調べ切れてませんので、残念ながら、今回はブーツのみ。(後日、全ページアップしますのでお待ちを…)

■P39IMG_1496

p39 The Combination S-167,168 金属シャンク、キッドスキン

■P40-41IMG_1497

p40 The Seneca S-284,285 アレンに有名なモデルがありますが、こちらが源流?
p41 The Chester S-7,6  これも、アレンにありますね。S番品の初期

■P42-43IMG_1498

p42 The Jackson S-338 ルームシューズらしいです。
p43 The Combination S-67,68 ミディアムラウンドトゥとある。格好いいですね。

■P44-45IMG_1499

p44 The Banker S-10 黒いキッドスキンオンリー。
p45 The Century S-123 こちらは、ダークタン・ウィロウカーフのみ

■P46-47IMG_1500

p46 The Webster S-286 EEEからEEEEEウィズのみの模様。
p47 The Tourrist S-335 ギザギザキャップの「旅人」というモデル面白い。ヘビーカーフ、硬いトゥキャップ、360度(180度?)ステッチ。あとのVikingにつながる意匠かもしれません。

■484IMG_1501

p48 The Civilian S-339 スペシャルデザイン。鉄道作業員、消防、警察、自動車関係の部署に合っているらしいです。ゴツイ作りなんでしょう。これも欲しいですね。

お気づきの通り、1930年時点で、貴族的なThe Humpton(モデルM-80)はすでに無くなっています…。そして、ギザギザキャップや重厚なブーツなどが出てきます。
フローシャイム社は、1930年代に直営店主義を目指したのかもしれませんね。
のちのケンムーアに見られるゴツイタイプも好きですが、この時代に失われている、ハンドメイドに匂いがする貴族的な靴もいいなあと思ってしまうのでした……。

■IMG_1437
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