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●靴をもっと知るためのブックガイド---ベスト10



皆さん、こんにちは。梅雨の長雨。本日も晴耕雨読です。

靴を集めるとどんどん情報が知りたくなってきますよね……。
丹念にネットやブログを整理していけば、情報は集まってきます。

ただ、プロの著者が書く本はそれなりの手続きを経て出版されますので、「それなりの信頼度」があります。
暇に任せて、靴の本を読んでいたらそれなりの量になってきました。

そこで、これから靴を集めたい方、体系的に靴を勉強したい方のために、本をリストアップしてみました。あくまでも私見ですので、ご笑覧ください。

①『最高級靴読本1~5』(世界文化社、2002~2011年)
*本格靴ブームが盛り上がって来た00年代、唯一といって良い情報源でした。ジョンロブ、オールデンなど国別のカタログや、有名コレクターのコレクションなどが掲載された決定版。雑誌メインの出版社なので、パワーコレクターさんには物足りないかもです。
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②山下大輔『ヨーロッパ靴服風来行 Kindle版』電子書籍のみ、2013年
*僕の心の靴のバイブル。いままで一部の顧客の間でしか知られていなかった靴のビスポークの世界を一般に知らしめた名著。フォスター&サン、マテルナなどでのやりとりの様子は、初々しくて好感が持てる。
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③山川暁 著 『ニッポン靴物語』新潮社、1986年
*坂本龍馬のブーツの裏話、靴産業の父西村勝三の逸話など、コンパクトかつ体系的に戦前までの日本靴を学びたい人には、一番わかりやすい本。大塚製靴、日本製靴、トモエヤなども網羅。龍馬が日常的にブーツを履いていた思っている人多いんですが、たぶん誤りです。幕末の思想家佐久間象山は靴を履いているのを見られ、殺害されたという説もあります。
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④稲川實, 山本芳美 著 『靴づくりの文化史 : 日本の靴と職人』現代書館、2011年
*ご存じ、日本靴産業の生き字引、稲川先生による証言を元に概説的に歴史をまとめた入門書。靴産業の歴史を手っ取り早く知りたい方におすすめ。
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⑤稲川實著 『西洋靴事始め : 日本人と靴の出会い』現代書館、2013年
*④の続編。画像が多く、エピソードを中心にまとめてある。日本靴産業の発展に尽力した人物もバランスよくふれてある。
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⑥竹川圭 著 『至高の靴職人 : 関信義-手業とその継承に人生を捧げた男がいた』小学館、2014年
*伝説の靴職人、関信義さんの人生にせまった好著。羽田の「出世靴」で知られたオーダー店「靴のハシモト」に至るまで、渡り職人の世界がわかる靴好き必読の書。お弟子さんもたくさん活躍している。
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⑦茂木 健一郎, NHK「プロフェッショナル」制作班 (編集) 『プロフェッショナル 仕事の流儀 山口千尋  靴職人 挑み続ける者だけが、頂に立つ Kindle版』電子書籍のみ、2013年
*日本のビスポークシューズの頂点に立つ男山口千尋さんのインタビュー。ギルド・オブ・クラフツの代表。「完全なフィッティングがもっとも優れた靴」という揺るぎない信念が読める。山口氏には『製靴書』というプロ向けの本もある。
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⑧ラズロ・ヴァーシュ (著), マグダ・モルナール (著), 山口 千尋 (監修)『紳士靴のすべて』 グラフィック社、2018年
*ながらく靴のバイブルであった『Handmade shoes for men』の待望の日本語版。VASSは、ブダペストにある名店。西欧に起源を持つ、正統な靴の知識を学べる。製法や材料、靴の分類など改めて勉強になる一冊。
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⑨飯野 高広『紳士靴を嗜む はじめの一歩から極めるまで』朝日新聞出版、2010年
*数少ない靴の批評家・ライターによる本格靴を履きこなすための入門書。服飾の一部としての靴をいかに履きこなすか。メンテナンスについてもいち早く注目している。
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⑩ Yue/Yue『SHOES THEIR HISTORY in words and pictures』 Houghton Miffin company、 1997
*人間が靴を発明して、エジプトのサンダルから、中世に世界中で様々な靴が発展し、17世紀に現在のスタイルが確立していく歴史についてわかりやすく解説してある。洋書ですが、図版も多く楽しめる。
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・上記の10冊は、入手しやすいものを選んでいます。
・もっと深く知りたい方には、③『ニッポン靴物語』の参考文献に基本資料が記されていますので、ぜひぜひ参照してください。
・内容についての詳細は、各出版社に照会してくださいね。

★来週は、私が編集した中野香織先生の著書『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』について紹介します。
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コメント

どれから?

お疲れ様です。
大変たいへん参考になります。
私事ですが、基本的に形から入る私は、書籍等でまずは情報収集、なのですが、ビン靴に関しては逆で、背骨になるようなものを事後的に欲していたところでした。
ご紹介の書籍は一通り、と思いますが、どれからがいいですかね笑?

ばしさん用…。

ばしさん

お疲れ様です。
うーん、ばしさん用、なかなか難しいですね(笑)。

一通り知識は、あるじゃないですか…。

となると、個別メーカーの靴の蘊蓄を楽しみたいのなら、①。
西洋靴の知識を整理されたいのなら、⑧。

日本靴の歴史なら④。

ただ、情報を欲しいとか、というより、楽しみ方を知りたいなら、圧倒的に②ですね…。
山下さんのブログも以前、フォスターのとき、リンクを貼らせていただきましたが、オススメです。ばしさんでなく、靴素人さんなら、迷わず②です(笑)。

③とか④は、東京中心なのでばしさんには食い足りないでしょう。関西には、もちろん凄い歴史がありますから…。

以上、とりとめがなくて恐縮ですが、どれも買って損はしませんので、本屋で見て買うのが無難かもしれません。電子書籍も、サンプルが読めますしね。
ではでは、失礼します。

No title

どれも面白そうです。
おっしゃるとおり、まずは大きめ本屋さんに行って見てきます。
ありがとうございます!

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