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2 コメント

●Tecnic Veldtschoen(ヴェルトスクーン)製法 オックスフォード


こんにちは。

今日は、少し変わった靴を紹介します。
テクニック社のヴェルトスクーン・オックスフォードです。以前(60~70年代でしょうか)は、ポピュラーに履かれていたようですが、今はチーニーで見かけるくらいでしょうか。

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★IMG_9339
★IMG_9349
見た目は少し、タフな外羽根。

外羽根からヒールまで流れる、アッパー下部のガンボート的なゆるいV字を描くステッチが特徴的です。


この360度を囲む、アッパーの下部のレザー、実は意味があります。Veldtschoen(ヴェルトスクーン)製法といい、アッパーのレザーがウェルトの上に縫い付けられています。ですので、水がしみにくい仕組みになっているんです。(以前、S8Sさんでも紹介されていました↓)
「ヴェ、ヴェ、ヴェ・・・」
IMG_9343.jpg
ヴェルトショーン製法

以前から赤シボ靴を探していたのですが、この製法、もともとはロータス社が1912年ころ開発したらしく(もっと古いという説もアリ……)、狩猟用などに用いられたアウトドアシューズのようです。

IMG_9341.jpg
注目なのは、ソールの厚さ、ダブルでもトリプルでもなく5重にレザーが重ねられています(笑)。実は、レッドウィングの後継にと思って買ったのですが、あまりにも重いので、ちょっとお蔵入りの可能性大です……。

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ヒール部分のこの金属製の補強。もしかしたら古い靴なのかもしれません。(残念ながらテクニック社は1992年に廃業していますので、少なくともそれ以前。ライニングの表記から86年でしょうか)

最後ですが、Veldtschoenの発音について。HPなどでヴェルトショーンと訳されていますが、ヴェルトスクーンが正しい。チーニーの代理店・ブリティッシュメイドさんにも聞きましたが、オランダ語の靴(schoen=スクーン)が、転化していってショーンになってしまったようです。

リモワとかゼロハリバートンの金属製のアタッシュケースって、あるじゃないですか。もともとはアタッシェケースと読むのが正しいようです。フランスの外交官(アタッシェ)が用いた鞄が起源のようです。お酒を飲んだときにでも使ってください(笑)。ではでは失礼します。



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コメント

まるすけ 2018/07/02 08:59  編集 URL

ヴェー!すごいですねこのソール!!
アッパーもゴツめな印象なはずなのに、ソールにしかピントがあいませんでした笑。

革のハーフソール剥がすだけでもだいぶ違うのではないでしょうか?
しんのすけ 2018/07/02 10:12  編集 URL

実用的ではない……

 
  まるすけさん

なるほど、ハーフソールを交換するのもアリですね。ありがとうございます。

うーん、実はこのテクニック社のペア、ebayで検索するとわりとヒットするんです。
なので、そんなに古い靴とは思えないんですが、まず重い。そして、強度を上げるために5重にする必要あんのか? ビブラム的な樹脂ソールのほうが強度高いんではないか? などつっこみどころ満載なんです(笑)。

英国だけに、バブアーのオイルドジャケット的な、「ぜったいにゴアテックスには負けん!」という意地なんでしょうかね。
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