こんにちは。
今日は、少し変わった靴を紹介します。
テクニック社のヴェルトスクーン・オックスフォードです。以前(60~70年代でしょうか)は、ポピュラーに履かれていたようですが、今はチーニーで見かけるくらいでしょうか。



見た目は少し、タフな外羽根。
外羽根からヒールまで流れる、アッパー下部のガンボート的なゆるいV字を描くステッチが特徴的です。
この360度を囲む、アッパーの下部のレザー、実は意味があります。Veldtschoen(ヴェルトスクーン)製法といい、アッパーのレザーがウェルトの上に縫い付けられています。ですので、水がしみにくい仕組みになっているんです。(以前、S8Sさんでも紹介されていました↓)
「ヴェ、ヴェ、ヴェ・・・」


以前から赤シボ靴を探していたのですが、この製法、もともとはロータス社が1912年ころ開発したらしく(もっと古いという説もアリ……)、狩猟用などに用いられたアウトドアシューズのようです。

注目なのは、ソールの厚さ、ダブルでもトリプルでもなく5重にレザーが重ねられています(笑)。実は、レッドウィングの後継にと思って買ったのですが、あまりにも重いので、ちょっとお蔵入りの可能性大です……。




ヒール部分のこの金属製の補強。もしかしたら古い靴なのかもしれません。(残念ながらテクニック社は1992年に廃業していますので、少なくともそれ以前。ライニングの表記から86年でしょうか)
最後ですが、Veldtschoenの発音について。HPなどでヴェルトショーンと訳されていますが、ヴェルトスクーンが正しい。チーニーの代理店・ブリティッシュメイドさんにも聞きましたが、オランダ語の靴(schoen=スクーン)が、転化していってショーンになってしまったようです。
リモワとかゼロハリバートンの金属製のアタッシュケースって、あるじゃないですか。もともとはアタッシェケースと読むのが正しいようです。フランスの外交官(アタッシェ)が用いた鞄が起源のようです。お酒を飲んだときにでも使ってください(笑)。ではでは失礼します。
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